恋愛と結婚はべつだよね・・・って話はよく聞きます。
その一方で『結婚って恋愛の延長線上にあるものだよね?』『恋愛しないで結婚するって意味わからない』『婚活や結婚に恋愛感情は必要ないの?』と思う方も多数います。
『草食系男子』や『おひとりさま』などの言葉を世に広めた、世代・トレンド評論家の牛窪恵さんの新刊『恋愛結婚の終焉』は恋愛と結婚のプロセスにフォーカスし、私たちがこれまで当たり前のように感じてきた、『恋愛を経て結婚する』という概念を覆す内容の一冊と言えるでしょう。
この本で伝えたかったことは、結婚のプロセスイノベーション。まさに今回のテーマである恋愛と結婚は別物、『まぜるな危険』ということでした!
博報堂生活総研による2022年の調査では、20代の6割が『恋愛と結婚は別なものだと思う』と答えています。また、国立社会保障・人口問題研究所の2021年の調査によると、結婚相手に求める条件として、男性は女性の『経済力』を重視または考慮するようになり(48.2%:前回の2015年は41.9%) 、女性は男性の『家事・育児の能力や姿勢』を重視する割合が大きく上昇(70.2%/『考慮する』まで含めると96.5%:前回の2015年は57.7%)しています。
つまり、男性が外で働き女性が家を守るといった従来の価値観が変化しており、結婚はもはや『男(女)らしく』を求める恋愛の延長線上にはないことが分かりますね。
恋愛とは
恋愛は、主に感情や情熱によって形作られるものです。相手に対する強い感情、ドキドキ感、喜び、そして時には不安や葛藤を伴うこともあります。恋愛の初期段階では、相手の新しさや神秘性に惹かれることが多く、その感情が恋愛を燃え上がらせます。この段階では、お互いの違いや短所を許容できたり、理想化したりすることも少なくありません。
結婚とは
結婚は、より現実的で長期的なパートナーシップです。結婚は、感情だけでなく、共に人生を歩むという意思決定の一環です。結婚生活には、日常の些細なことから将来の計画、経済的な問題、子育てなど、さまざまな現実的な側面が含まれます。結婚には、信頼、協力、相互の理解、そして相手を思いやる姿勢が求められます。
恋愛と結婚の違い
- 感情 vs. 現実: 恋愛は感情が主な原動力ですが、結婚はその感情を基盤にしつつ、現実的な側面が大きく関わります。
- 短期 vs. 長期: 恋愛は一時的な感情の盛り上がりを楽しむことが多いのに対し、結婚は長期的な関係を築くことを目指します。
- 個人的な満足 vs. 共同の幸せ: 恋愛では自分の感情が中心になることが多いですが、結婚ではお互いの幸せや家庭全体の幸福が重要になります。
もちろん、恋愛がそのまま結婚に発展することもありますし、結婚の中で恋愛感情を維持し続けることも重要です。しかし、結婚には恋愛以上に「共に歩む」という強いコミットメントが必要になります。
結婚相談所での活動は確かに恋愛感情がすぐに芽生えることが難しいと感じる方も多いでしょう。しかし、結婚相談所を利用する際のポイントは、「恋愛感情が最初からなくても良い」ということです。ここでの目的は、相性の良いパートナーを見つけ、共に歩んでいくための基盤を築くことです。恋愛感情は後から育まれることも十分にあります。
結婚相談所でのパートナー選びのポイント
1.価値観とライフスタイルの一致を重視する
- 恋愛では感情が先行しがちですが、結婚生活は価値観やライフスタイルが合っているかどうかが非常に重要です。お互いの将来のビジョン、仕事や家族に対する考え方、日常の過ごし方など、具体的な面での相性を確認しましょう。
2.信頼できる人物であるかを見極める
- 結婚は長い人生を共に歩むパートナーを選ぶものです。信頼できるかどうか、誠実であるかどうかは非常に重要な要素です。最初は感情が強くなくても、信頼感や安心感を築ける相手であれば、徐々に心が開かれていくことがあります。
3.コミュニケーション能力を大切にする
- 結婚生活では、良好なコミュニケーションが不可欠です。意見の相違があっても、互いに話し合い、解決に向けて努力できる相手を見つけることが重要です。初対面や短い時間であっても、どれだけ自然に話せるか、相手の意見を尊重できるかを観察しましょう。
4.第一印象や直感も大切にする
- 短期間での判断になるため、第一印象や直感も無視できません。最初に感じた「何か良いな」というフィーリングは、後々の関係においても重要な要素となることがあります。
5.恋愛感情は後から育つことを理解する
- 初めから強い恋愛感情を求める必要はありません。むしろ、結婚生活が始まってからお互いをより深く理解し、愛情が育まれるケースも多いです。焦らずに、相手との時間を重ねることで自然に生まれる感情に期待しても良いでしょう。
具体的な行動ステップ
- お見合いを積極的に活用する: お見合いの場では、初対面の印象を重視しつつ、相手の話に耳を傾けて共感できるポイントを見つけましょう。
- 複数回会う: 初回でピンと来なくても、2回目や3回目で相手の良さに気付くことがあります。回数を重ねることで、恋愛感情が徐々に芽生えることも多いです。
- フィードバックを活用する: カウンセラーに相談し、自分の感じたことや疑問を共有することで、次回以降の活動に役立つアドバイスをもらえます。
結婚相談所での活動は、恋愛感情に頼らず、より現実的な視点で相手を見つけるプロセスです。その中で、自然に感情が育まれることを期待しつつ、焦らずに進めていくことが大切です!
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